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大切なのは“視点”! 海外に向けてプレスリリースを作る際に気をつけるべき3つのポイント

2019.5.08
海外向けにプレスリリースを作る場合は、どんなポイントを心掛けたら良いものができるのでしょうか?

プレスリリースとは、企業や団体がメディアに向けて送る手紙のようなもの。ウェブメディアや雑誌、新聞、テレビに自社の商品やイベントが取り上げられれば、広告費をかけずに広く周知し、イメージアップを図ることができます。

実際に海外向けプレスリリースの翻訳案件も手がける、GCAIを運営する日本映像翻訳アカデミー(JVTA)の映像翻訳ディレクター 、ジェシー・ナスに話を聞きました。
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ジェシー・ナス●アメリカ、カリフォルニア州出身。GCAIを運営するJVTA(日本映像翻訳アカデミー)で、さまざまなコンテンツを翻訳し海外に発信する映像翻訳者、映像翻訳ディレクターとして活躍している。JVTAでも講師を務めるほか、GCAI講師の育成やカリキュラムの開発なども手がける。
ジェシー:
あらゆる企業に「海外向けPR」の実務が求められている今、日本語のプレスリリースを海外向けに翻訳してほしい、という相談は増え続けています。

海外向けのプレスリリースで大切なのは「外国人にとって響くような情報はどれなのか」を考えながら情報を選ぶことです。また、日本独自の記号やフォントの使用にも注意が必要です。だから、国内向けのプレスリリースの場合、をただ翻訳するだけでは海外メディアに伝えるのは難しいでしょう。

ここでは3つのポイントに分けて、英語のプレスリリースを作るときに気をつけたいことをご紹介していきます。

ポイント①「日本ならではのもの」には思いきって解説を加えよう

ジェシー:
私が手がけた翻訳案件の中に「お花見」を楽しめるイベントを紹介するプレスリリースがありました。そこで、英語ネイティブのライターと相談して日本語のプレスリリースに入っていない、次のような見出しの解説を冒頭に入れました:

“Hanami” (Cherry Blossom Viewing)
A picnic in the park under the cherry blossoms

このプレスリリースの狙いは、観光で日本に来ている外国人にもイベントに来てもらうこと。もしかしたら、「お花見(Hanami)」を全く知らない人も、このリリースを手に取るかもしれません。普通の翻訳作業では絶対に出てこないテキストですが、「外国人向け」という視点で、クリエイティブに解説を入れることはプレスリリースの分かりやすさにつながります。
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ポイント② 国内向けプレスリリースでよく見る「情報のリストアップ」を控える

ジェシー:
日本語のプレスリリースを見ていると、日時や場所、席数、主催、協賛、運営――といった詳細な情報を、最後に一つの場所にまとめていることが少なくありません。この情報の並べ方も、外国人から見たら分かりづらく映ります。

DateやTime(日時)、Place(場所)といった短いリストなら見ることもありますが、席数や主催といった情報がリストされているのは、あまり見かけません。詳細情報のリスト化は「やってはいけない」というルールがあるわけではありませんが、プレスリリースをコンパクトに見せるためにも、控えた方が良いでしょう。

日時を伝えるのであれば、例えばリストだけではなく、イベントのタイトルの下に、サブタイトルのような形で表現する方法もあります:

Held every night from ●-●pm from March ● to April ●

*●には時間や日付を示す数字を入れる

ポイント③“日本語フォントの英語”はNG! 国内独自の記号にも要注意

ジェシー:
日本人がPCなどで文書を作成する際、多く使われているのが明朝体とゴシック体。このフォントで作られた英語は、実はネイティブにとってとても読みづらいものなんです! また、Microsoft Wordにデフォルトで設定されている「Century」は外国人が文書作成で使う「Times New Roman」に似ていて、作文や本のフォントには向いているものの、プレスリリースやチラシ、ウェブサイトにはあまり使われません。

プレスリリースを作る際に私がおすすめする英文フォントは、「Verdana(ヴァーダナ)」か「Helvetica(ヘルベチカ)」です。VerdanaはMicrosoft Wordにも備わっているので、ぜひ試してみてください。両者とも似たようなフォントで、読みやすく、ちょっとオシャレなイメージがあります。

それと、海外向けのプレスリリースで使わない方がいいのが「※(米印)」や「【 / 】(隅付きパーレン)」、矢印の代用として使う「▲」などの記号です。これらは日本語の文書では自然と目にするものですが、英語には存在しない記号。不用意に使えば、読み手の混乱を招いてしまいます。

海外の人たちに確実にメッセージを届けたいなら、クリエイティブになろう

ジェシー:
海外向けのプレスリリースは読み手が外国人であることを常に意識しながら作ることが大切です。外国人のライターが近くにいるのであれば、「本当にこの情報や記号が必要なのか」「この長さでいいのか」などを相談するのも一つの手です。また、伝えるためのアイデアが自分の中に浮かんだら、どんどんクリエイティブに試してみましょう。プレスリリースを通してターゲットに何を伝えたいのか、自分の中にしっかりとしたイメージがあればより良いものに近づいていくはずです。

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