メディアGCAI
あなたの仕事の中に、暮らしの中にある
「グローバル・パブリシティ」のヒント

パネルディスカッション開催で見えた!「グローバリスト」になるための4つの法則

2017.10.06
10月4日(水)に開催されたパネルディスカッション「海外への情報発信スキルで人生を変えた女性たち~2020年に向けて注目の職能『グローバリスト』になるための4つの法則~」。会場には女性を中心としたおよそ60名が参加。パネリストたちの話に耳を傾けました。
グローバル情報発信のスキルで、それぞれの道を行く4人の女性が登壇。パネルディスカッションを通じて、グローバリストとして生き生きと働くための四者四様のカタチが見えてきました。
◆東 園絵 Sonoe Azuma◆
元)銀行・証券会社勤務
⇒ 現)株式会社ウナギトラベル代表取締役

2010年ぬいぐるみ旅行代理店「ウナギトラベル」を起業。依頼主から送られてきた愛用のぬいぐるみと観光地を巡り、撮影した写真をフェイスブックに掲載するといった画期的なアイデアは国内外のメディアで紹介され、海外からの依頼もある。また企業や地方自治体とも、事業を展開中。共著『お客さまはぬいぐるみ 夢を届けるウナギトラベル物語(飛鳥新社)』。

仕事をする上での大切なルールは…
・想像(イメージ)してもらいやすい表現を使う
・クスッとした笑いをとる
・特定の属性をターゲットにしない

ぬいぐるみの旅行をする時に、物のように扱って、写真を撮るだけだったらそこに付加価値は生まれないんです。いかにコミュニケーションを作ったりとか、いかに笑いを届けたりとか、いかに共感を作るかというところがすごく大事です。そのためには事前に情報収集します。ぬいぐるみにまつわるアンケートをとって、性格だったり思い出だったりとか、情報を収集して、お客様の目線に立って、共感してもらえるようなネタを考えて、この3つを大切にしながらやっています。(東さん)
◆中井 ミリー Milly Nakai◆
元)ブラジル国内日系企業勤務
⇒ 現)マルチリンガル通訳・映像翻訳者/イメージ・コンサルタント

2008年ブラジルから日本へ移住。40代でエンタメ・メディア業界に飛び込み、マルチリンガル通訳・映像翻訳者として、またサッカーブラジル代表ネイマール選手やポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウド選手の専属通訳としても大活躍。多言語能力、コミュニケーション術、イメージ・コンサルタントの資格を活かし、異文化コミュニケーションのコーチングサービスを立ち上げ中。

仕事をする上での大切なルールは…
・(仕事の)現場では必ず要点を言い、それから説明などの肉付けをする
・笑顔でアプローチする(ボディランゲージをフルに使う)

笑顔でアプローチすることはおざなりにされがちですが、コミュニケーションというのは言葉だけで成り立つものではありません。ボディランゲージは重要な役割を占めています。非常に流ちょうな英語を喋っていても、目を見てくれない、目が笑っていない――。そういう人と会話や商談をするのは非常に気持ちが悪いことで、外国人は敏感に反応します。日本人は目を見ないとか、ボディータッチを嫌がるというのは確かにありますが、それは改めた方が、私は良いと思います。まずは笑顔から始めてみましょう。オープンだということが相手に伝わらないとコミュニケーションは始まりません。(中井さん)
◆川口 志秀 Shiho Kawaguchi◆
元)貿易・海外営業勤務担当
⇒ 現)華道未生流笹岡活け花師範・講師

2009年、華道未生流笹岡に入門。家元の笹岡隆甫に師事し、5年後の2014年に師範となる。国内では、京都のホテルや東京の観光案内施設、自治体公共施設などで外国人向けいけばな教室の講師として、また海外では中国・アジア地域を拠点にイタリア・スイスなどで、いけばなの魅力・文化を伝えるために活動。2016いけばなインターナショナル東京支部財源委員長、2017いけばなインターナショナル世界大会文化副委員長。

仕事をする上での大切なルールは…
・活け花教室 ⇒曖昧な表現を使わない
・現地交流会のアレンジ ⇒ゆるやかに計画をしておく・構えないでおく
・中国向けSNS ⇒マーケティング、ブランディングを任せる

(外国人向けの)活け花教室では、技術を教える時に、あいまいな表現は使わないようにしています。私たち活け花の世界にも“型”というものがあり、それに沿って指導していきます。少しこうしてください、もうちょっとこう――と言っても伝わりません。「二本目の枝を、あなたの右肩の方向、45度に向けて30センチ上げてください」というような表現を使って指導します。それと、ボディランゲージも大切です。(川口さん)
◆平間 久美子 Kumiko Hirama◆
元)企業内翻訳・英会話講師
⇒ 現)映像翻訳者/通訳案内士

2002年映像翻訳者デビュー、数多くの作品を手掛ける。英会話講師との兼業を経て、2014年に渡米し、大学に通いながら現地のボランティア活動に参加。それを機に、通訳案内士の試験に再チャレンジし見事合格。現在、通訳案内士や映像翻訳者として活動をしながら、フォトグラファーとしても活躍中。2015年「英語のプロは何をしてきたのか: 字幕翻訳者・英会話講師の英語人生がこの1冊で見える」をKindleで出版。

仕事をする上での大切なルールは…
・相手の知らない固有名詞を極力使わない
・相手の話す速度に合わせる
・日付や時間の書き方を相手の国に合わせる
(アメリカ式:October 4, 2017/イギリス式:4th October, 2017)
※10/4/2017や4/10/2017という書き方は避ける。
※基本的に12時間制で表記

通訳案内士として口頭で話すとき、「相手の知らない固有名詞」を極力使わないようにすることが大切です。結局、知らない単語って聞いていても意味をなしていないから、耳障りなんですね。例えば、相手の方が金閣寺のことをGolden Pavilionって仰ったら、私もその呼び方で通します。相手の方がKinkakuji ! と言ってきたら Kinkakuji で合わせます。相手が分かる範囲の言葉を使うよう心掛けています。(平間さん)

* * *
パネリストからのメッセージやインスピレーションによって生まれた「私の生き方」、「私がやるべきこと」などのエネルギーで、会場は満ちあふれていました。

GCAIではグローバルに活躍したいあなたにスペシャリストがスキルを伝授する「グローバル・パブリシスト養成講座」を10月第4週に開講します。まずは無料のワークショップで、授業を体感してみませんか?

Facebook

Instagram